令和7年(2025年)1月茨城県中高一貫校倍率

 さて今年も茨城県立中高一貫の願書受付が締め切られました。各学校に関してはこれから順に見ていきますがまずは各学校の出願状況の一覧を以下に載せておきます。

学校名 定員 男子 女子 合計 倍率
県立鹿島高等学校附属中 40 45 32 77 1.93
県立鉾田第一高等学校附属中 40 29 50 79 1.98
県立並木中等教育学校 160 291 238 529 3.31
県立日立第一高等学校附属中学校 80 119 108 227 2.84
県立竜ヶ崎第一高等学校附属中 40 90 86 176 4.40
県立下館第一高等学校附属中 40 34 37 71 1.78
県立古河中等教育学校 120 94 100 194 1.62
県立太田第一高等学校附属中 40 24 29 53 1.33
県立水戸第一高等学校附属中 80 149 143 292

3.65

県立土浦第一高等学校附属中 80 118 103 221 2.76
県立勝田中等教育学校 120 92 124 216 1.80
県立下妻高等学校付属中 40 39 60 99 2.48
県立水海道高等学校附属中 40 90 91 181 4.53

 以上のようになりました。近隣の学校から見ていきます。まずは、鹿島付属中から見て行くと受験者数は前年より2名増えただけですから例年通りという形になりますが、倍率も1.88から1.93と誤差の範囲という形ですが、男子女子の内訳を見ると男子が前年の32名から45名と13名受験者が増え男子の枠で見ると2倍を超えました。男子は2倍を超えたのでいい生徒が集まりますね。女子が43から32名と11名の減少で入りやすくなりました。倍率が落ち着いた感じですね。来年まではこれぐらいの倍率で推移しそうです。再来年の入試つまり2027年1月の入試から倍率が変わるかもしれません。来年4月つまり2025年4月から付属中の一期生が高三に入りますから、来年の12月ぐらいから内進生の大学入試の結果が12月ぐらいからでてきますから、2026年1月の入試まではそれほど大きな動きはないように予想されます。2026年3月末ありは4月頭ぐらいまでには2026年の入試結果がまとまりますからそれ以後の入試は今までとは違う流れになる可能性が大いにあります。ここら辺は本当に1期生の入試結果次第というところです。今手元に来ている情報ですと2期生・3期生にもかなりいい生徒がいるのでここら辺が今までにない進学実績を出すと高校入試もそれにつれて合格最低点が上昇する可能性がありますから、今の中学2年生あるいは中学1年生あたりは高校入試の難易度が変化する可能性がります。

 次に鉾田附属ですね。こちらは前年の101名から79名と大きく減らしました。やはり、場所的な部分と少子化の影響でしょうか。前年に比べるとかなり入りやすい状況になりました。倍率も前年の2.53倍から今年は1.98倍とかなり入りやすくなっています。こちらも男女別にもう少し詳しく見て見ます。男子は47名から29と18名減って倍率も1.5倍を切りました。女子は54名から50名と4名の減少ですが、倍率は2.5倍とまだまだ競争が激しい状態です。

 しかしながら他の茨城県内の県立中高一貫の倍率からすると鹿島・鉾田ともにかなり入りやすい学校ではあります。どちらも内進生の進学実績がまだでていません。こちらの進学実績が出始めるとまた倍率は大きく変わる可能性があります。2027年1月以降に受験をされる方は今から準備を始めておくことも必要でしょう。

 さて、ここからは他の地域の一貫校の倍率を見ていきます。まずは、4倍を超えたのが水海道と龍ヶ崎ですね。水海道は前年の173から181名へと受験者数が増えました。倍率も4.33から4.53へと上がりました。男女別を見て男子90名女子91名とどちらも20名の定員に対して4.5倍という狭き門。優秀な生徒が集まりそうです。龍ヶ崎も4.4と前年の3.9倍から倍率が伸びました。受験者数も156から176と20名も増えました。こちらも県内では最小の40名クラスで男女別でいうと20名ずつですから男女の倍率はどちらも4倍越えです。合格した生徒はかなり優秀な生徒でしょう。

 次は受験倍率が3倍を超えた学校です。こちらは水戸一と並木中等ですね。どちらも進学実績はしっかりと残してきている学校です。水戸一は中学が併設されたのは遅かったのでまだ内進生の進学実績はでていませんが、高校は県内でも1番の進学実績を残している高校です。人気があるのは当然ですね。また、並木中等もその進学実績は安定しています。倍率は水戸一が3.65、並木中等が3.31とどちらも前年よりは倍率が下がってはいますが、まだまだ高倍率と言っていいでしょう。水戸は定員が80、並木は160ですから他の高倍率の学校よりも定員が多いです。特に並木は水戸一の倍の定員で3倍を超えています。受験者数も529名と県内一の受験者数なのは変わりません。こうした学校を受験される方は本当に早めの準備が必要です。

 ここからは倍率の高い学校から見ていきましょう。倍率で見ていると2.84倍なのが日立一です。こちらも進学実績に定評のある学校です。また、定員も80名で2クラスです。男女40名ずつで志願者数も男子119名、女子108名でどちらも2.5倍を超えています。合格するには長期での準備が必要になります。次は2.76で土浦一です。定員80に対して221名とこちらも定員が多い割には受験者数が多いですね。男女別の志願者数を見てもどちらも100名を超えています。倍率で見ても2.5から3の間でどちらも高倍率です。

ここらは倍率が2倍を切っている比較的入りやすい学校になります。順に1.8倍の勝田中東、1.78倍の下妻附属、1.62の古河中等、1.33の太田付属になります。倍率が2倍を切るとかなり入りやすくなりますのでここら辺の学校は狙いやすい学校と言えるでしょう。

 茨城県立中高一貫校はどこも開校から数年となり倍率的には落ち着いてきたところです。実績のすでにある高校を持っているや中等学校は倍率はそれほど下がりません。2倍を切っているところは今のところは入りやすい学校ですが、2026年4月以降は後発で開校した一貫校の進学実績が出てきますからそれ次第で今2倍を切っている一貫校は変わってくると思います。2027年1月の入試以降の志願倍率が本当の意味での各学校の評価となるでしょう。いずれにしても茨城県はどこにいても県立一貫校の教育が受けられる体制をとっている大変全国的にも珍しい県です。お近くに県立一貫校があるならばぜひ受験を検討してみるといいかもしれません。

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