今年の受験はどうなる
コロナの騒ぎが終わりが見えた時点で文科省から今年の受験に関しては今年の実情を考慮して入試を行うように通達が出されました。これを見て入試が優しくなると考えている受験生がいるのであれば、それは甘いとしか言えません。その前の通達では小学6年生や中学3年生は分散登校で優先的に登校をさせて当該学年の内容は終わらせるように通達を出しているのです。つまり、入試の内容が易しくなるなんて考えてはいけません。
通常入試は中学受験なら公立校受験なら小6までの知識で、私立なら私立受験用の内容でやりますし、高校受験なら、中3までの範囲で出題します。同様に大学受験なら高3までの内容でとなります。範囲を減らして入試をやるなんてことはしません。今年も当然全範囲からの出題です。高校受験で配慮されるならせいぜい配点を中3部分を少なくするぐらいです。あなたが今年受験生ならば、甘い考えは捨てるべきです。
中学入試を考えているのであれば、今の段階できちんと学習を進めておくべきです。また、高校入試を迎える方ならば、数学ならば、平方根の学習ぐらいまでは終わらせておかなくてはなりません。同様に英語ならば、受け身や現在完了の学習を終わらせておいて当然だと考えてください。上位の高校を目指しているのであればなおさらです。
上位の高校を狙うのであれば、あるほど難しい問題をきちんと解けるようにしなければなりません。差がつかない問題を入試で出すことなんてできないのです。入試は何のためにやるのか。その高校に入るべき生徒を選抜するためにやるのです。そして、志望校に入るために一生懸命に受験勉強をするのです。当然のことです。配慮をするのはせいぜい中3の部分の配点を軽くする程度です。通常高校入試は中1から中3の学習内容をおおよそ3分の1ずつ均等に出します。それを今年で見れば、中3の部分の配点を少し少なくする程度とみるのが妥当です。
例えば、数学で配点を重くして難しい問題を作るならば、茨城県ならば、作図の問題を少し難しく作って配点を重くするとか、資料の整理と標本調査の部分の難易度をあげて配点を重くするというのは出題されると予想されます。また、英語は昨年から放送問題の配点が30点、記述問題の配点が25点となっています。ここはほとんど今年も変わらずで読解に今後重きを置かれるはずなので読解の配点が今年は重たくなるかもしれません。単語や文法問題はこれからどんどんなくなる流れなのです。それは、大学入試改革とセットになっているのでこの流れは止まりません。そうすると英語も早め早めに学習を進めておく必要があります。
もしあなたが、文科省からの通達で入試で配慮をするということを入試が優しくなると考えているのであれば、それは改める必要があります。学校の先生方も当然学習内容をバンバン進めてくるはずです。特に夏休みの短縮までしているのですから、未修事項を作るなんて考えてはいけません。やるからには夏休みで今回の遅れを全部取り戻すつもりで各教科の先生は指導してきます。それは、学校からもらっている宿題を見ればわかります。宿題の多くが5月のこの時期までに終わっていなければ、ならない内容を出してきているからです。
きちんとやっていない生徒さんはこれからどんどん差が付きます。もし、この休校期間中あまり学習をしていないのであれば、今からでも急いで準備をするべきです。もしあなた一人ではどうすることもできないのであれば、この機会に是非名学館の2週間無料体験授業を受けてみてください。いつまでもコロナコロナと騒いでいると自分だけで遅れることになりかねません。今のうちに少しでも先に進めておきましょう。それでは、また。