茨城県高校入試国語
今回は国語です。ここ数年で出題形式が変わってきている教科です。一昨年までは大問5構成でしたが、昨年、今年と大問4構成になりました。大問1と2の現代文の読解は変わらず、今までの大問3と4がひとつにまとまった形です。これまで大問3では古典、大問4では短歌や俳句の鑑賞文の出題されていました。一昨年は古典の読解がなくなっていましたが今年は出題されたりと変化がある教科ですが、問題数をみてみると例年と変わらず合計25問で問題の難易度や配点も同じような形での出題となっており毎年出題される漢字や読解、作文などは例年通り出題されていますのでしっかりと傾向をおさえておきたい教科です。
具体的にみていきましょう。
大問1 漢字の読み3問、小説の読解4問 27点満点
(一)で漢字の読みが3問出題されます。配点は各3点になっています。
(二)から(五)までは読解の記号選択問題と記述問題で構成されています。記述問題では登場人物の気持ちを45字以上50字以内で書きなさいという心情を問われる問題が毎年出題されています。配点もこの記述問題が6点、その他の問題が4点と他の読解問題と比べ高くなっています。
大問2 漢字の書き3問、説明的文章の読解4問 27点満点
(一)で漢字の書きが3問出題されます。配点は各2点になっています。
(二)から(五)までは大問1と同様に記号選択問題と記述問題で構成されています。大問2でも記述問題で45字以上50字以内に書く問題が1問毎年出題されています。こちらは指定された言葉を用いて具体的に説明する形で出題されています。配点はこの記述問題が6点、その他の読解問題が5点となっています。
大問3 俳句、和歌、短歌の鑑賞文 3点、4点問題が6問 21点満点
今年は鑑賞文の読解と合わせて漢字の知識、文法の問題で構成されていました。昨年は順番が入れ替わり大問4で漢字の知識や文法について問われています。漢字の知識や文法の問題の例として過去問をみてみると、今年の問題では「絡」を行書で書いたときの特徴を記号で選ぶ問題が、文法では「に」という助詞のはたらきが異なるものを記号で選ぶ問題が出題されていました。鑑賞文の読解は現代文の読解と同じように記述式問題と記号選択問題で構成されているので現代文を解くときと同じように読み進めていくと良いでしょう。
大問4 古典と意見文、作文 5問 25点満点
今年は古典の読解、文法について、作文で構成されていました。古典で記号選択問題と現代仮名遣いに直す問題が出題されています。昨年は古文の読解は出題されていないが今年は出題されていたので対策は必要になります。その中でも歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題はよく出題され、古典読解がなかった昨年でもこの問題だけは出題されていました。
大問3でも問われた文法ですがここでは敬語について問われており、文章中の敬語を適切な表現に直す問題でした。文法問題も毎年出題されるのでしっかりと対策しておきたい単元です。
作文は配点が10点と高いので書けるようにしておきたい問題です。いくつかの条件に従い自分の意見や考えを書かなければいけないのですが、①2段落構成で1段落目に自分の考えや意見、2段落目に理由を書く形式 ②字数の制限160字以上200字以内 ③題名や氏名はかかない ④文体の指定 ⑤記号や符号の制限、このような条件に従い文章を書きます。文章で自分の意見をまとめられるようにしておきましょう。
作文に限らず他の問題も1問の配点が高く、さらに記述式の問題も多いので丁寧に読み進めていくと同時にすばやく解ける力も必要ですので意識して学習を進めるとより効果的です。