千葉県高校入試国語について

今回は千葉県の国語です。前期は8題、後期は7題の大問構成になっています。試験時間は他の教科と同じ様に前期が50分、後期が40分です。千葉県では聞きとり問題が前期・後期にあることが特徴です。これは茨城県とは異なる傾向なのでしっかりと対策をして望みたい問題です。それでは大問ごとに詳しくみていきます。

 

大問1 聞きとり問題 4問 10点満点

ある題材について話し合いをしている場面が放送され、それに関連した問いが4問、問われます。今年は「社会で活躍しているロボット」についての場面が放送され、選択肢の中から記号で答える問題でした。放送を聞きながら5W1Hを意識してメモをとる訓練をしておくことが良いでしょう。

 

大問2 漢字の読み4問 各2点 8点満点

大問3 漢字の書き5問 各2点 10点満点

前期・後期ともに漢字の読み書きで計18点分出題されます。配点的にも18点分は大きいので確実に正解したいところです。前期書きの(5)と後期読みの(4)では毎年四字熟語が出題されているのも千葉県の特徴です。漢字検定の勉強をしておくと読み書き以外の知識にも対応できるのでおすすめです。

 

大問4 文法問題4問 各2点 8点満点

文法問題や漢字の知識、ことわざなどがまとまっています。今年は文法問題に加え漢文と行書の漢字について出題されていました。文法では2つの文節の関係が他と異なるものを選ぶ問題と「読んで」を適切な尊敬語に直す敬語の問題が、漢文では返り点をつける問題が出題されていました。どの問題も頻出なので解けるようにしておきましょう。活用の種類が異なるものを選ぶ問題や活用形が異なるものを選ぶ問題もよく問われるので対策をしておくと良いでしょう。また、後期ではこの大問4がない構成になっており文法問題は大問5・6の問題に組み込まれる構成になっています。

 

大問5 説明的文章の読解7問 20点満点

今年は記号の選択問題が3問、記述形式で答える問題が3問という構成でした。記述形式のうち2問は抜き出し問題、1問は空欄に入る言葉を35字以内で書く問題が出題されていました。35字以内のほうは解答の形が指定されており、その形で解答を書かなければいけないという問題でまとめる力が必要な問題でした。後期では1問ずつの配点が若干かわり24点満点になります。

 

大問6 小説の読解7問 20点満点

今年は記号の選択問題が4問、記述形式で答える問題が3問という構成でした。記述形式では文章中の言葉を使って10字以上20字以内で書く問題も出題されていましたので文章をまとめる練習をしておきましょう。また登場人物の心情を問う問題も多いのでそこを意識しながら読み進めていくことも良いです。こちらも後期では24点満点になります。

 

大問7 古典の読解5問 12点満点

古文の読解について、選択問題や記述問題で構成されています。この単元では歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題が前期・後期毎年出題されています。直すルールさえ覚えてしまえば得点できますのでしっかりと覚えておきたい問題です。注意点としては「全てひらがなで書きなさい」という指定なので漢字が入っているときは忘れないようにしましょう。

 

大問8 作文 12点満点

作文は前期・後期で毎年出題されている単元で、前期では12点、後期では10点と配点も高いので書けるようにしておきたい問題です。条件に従って自分の考えをまとめて書きます。今年は生徒と先生の会話の一部を読み、そこから自分の考えを2段落構成、10行以内(1行20字なので200字以内になります)で書くという問題でした。後期では1段落構成で7行以内(140字以内)と条件が異なりますので注意するようにしましょう。条件に従いながら書く訓練と短い時間で書ける訓練も必要です。

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