高校1年生の数学は本当に難しいのか

　よく高校に入って数学ができなくなったという話を聞きますが本当に高校1年生の数学は難しいのかと言うとそうでもないです。高校入試の段階で数学が苦手だと言う生徒さんにとっては確かに難しいかも知れません。

　塾で指導をしていて思うのは高校で数学が完全にダメになるのは中学の時から数学が苦手というタイプは確かに厳しいです。この場合は学校によりますが、文理選択の時に文系を選んでできるだけ数学の授業時間を減らす方向で対応しながらテストだけ頑張るという手もあります。しかし、どうしても進学するのに入試で数学を利用する場合はやはりやらなくてはなりません。

　この時に数学が足を引っ張る例がよく見られるパターンですね。特に看護や医療系のコース選択をされる場合は数学が避けられない状態になります。そこでどうしてもやらなくてはならない場合は数学をやることになります。あとはあまり避けすぎると今度は学校内の成績が足を引っ張ります。現役で進学を決めたいというのであれば、はやり常日頃の学校の成績を意識しておく必要があります。

　高校から例えば、推薦で大学を目指す場合評定平均が4.5あれば、どこの大学でも推薦を受けることができます。勿論この評定平均は大学によって要求される数字が違います。低いところは評定平均3.0でも受けられるところもあります。こうしたことも考えると苦手だから2とか３とかで放置しておくということができません。

　だからあまりにひどい状態の場合はやはり早めの手当てが必要になります。高校1年生はこれから高2になるベースの数学をやりますから今のうちからしっかり数学の学習をしておくのがいいです。高校1年生の数学でみんな引っかかるところは大抵は2次関数、三角比が多いです。ここで躓いているようだとその後の学習はほとんどついていけなくなります。この二つの単元は高2になってももう一度使うからです。

　もし今数学でお困りでしたら、早めに行動を起こすことをお勧めします。壊滅的な状態になってから来られても立て直すのに非常に多くの時間が掛かります。少しずつでも学習をしてできるようにするしか方法はありません。

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