茨城県神栖・鹿島地域の高校志願倍率(志願変更前)

神栖・鹿嶋地区の高校志願率
高校名 募集定員 志願者数 倍率
鹿島高校 202 264 1.31
神栖高校 160 132 0.83
麻生高校 200 141 0.71
波崎高校普通科 80 58 0.73
波崎高校機械科 40 38 0.95
波崎高校電気科 40 25 0.63
波崎高校工業情報 40 62 1.55
波崎柳川高校 120 57 0.48
鉾田第一高校 202 180 0.89

 ざっと神栖・鹿嶋地区にある高校の倍率をあげてみました。志願変更前ですが、普通科は鹿島高校以外全部定員割れですね。しかも結構な数の定員割れです。おそらくですが、どこの高校も2次募集は確定ですね。注目すべきなのは鉾田一高が全く生徒を集められていないというところですね。鹿島・神栖地区では一番進学実績がある高校なのですが、定員割れですね。

 おそらく鹿島の付属中ができたことが一番大きな要因かなとは思います。鹿島の付属中ができて一貫校教育が県立の鹿嶋で行えることができるようになって今年から一貫校の前期課程を終わった生徒が高校に上がってくるんです。初めての高校生が鹿島高校に上がってくるのでその生徒たち中心に進学実績を高校の先生は上げていこうとかなり頑張っているようです。

 昨年も国立大学に10名以上合格をさせる指導の熱の入れようですから、かなり頑張っています。鹿島高校は近年国立大学に合格する生徒は1桁しかいませんでした。これから今年の進学実績が出てきますけどこれで2年続けて国立大学2桁達成していい生徒を集められるようになるといよいよ鹿島高校は地域で一番いい進学校になりそうですね。

 神栖・鹿嶋地区にはこれまでいい進学校というと清真学園しかありませんでしたが、これからそれに鹿島高校が加わるかもしれません。他は県立では銚子・佐原・鉾一と神栖や鹿島からは少し遠い高校ばかりでしたから、鹿島が本格的な進学実績を今後安定的に作れるかどうかでかなり変わってきます。

 この地域の教育環境としては清真学園を県立鹿島との競い合いでいい方向に向かっていってもらえると私たちとしても頼もしいですね。さて、話を戻して今年の受験状況に関して関してみていくと鹿島高校からの志願変更はそれほど多くないかもしれませんね。いくらかは出るとはと思いますが、それほど動かないと思います。理由は簡単でどこの高校も定員割れをしているからです。受験がうまくいかなくても県立学校でどこも定員割れですから2次募集が必ずあるので行きたい高校をここであきらめてほかの高校に志願変更する理由はないですね。

 そうなると今年の鹿島高校の合格ラインはずっと上がると思います。以前も鹿島高校に人気が集中した年がありました。その時も60名ほどオーバーしていたのですが、今回と同じように各学校の定員が大きく割れていて2次募集確定の年でした。

 そうした事から今年もおそらくほとんど志願変更で鹿島から動く生徒はいないのではないかなと推測しています。2次募集が必ずある状態の年はみんな志願変更しないことが多いです。鉾一・麻生・神栖の定員割れがかなり大きいですね。この地域の受験事情は今年が大きな転換点になるかもしれません。

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