統計的思考の重要性

 3年ほど前から学校での統計的思考法の学習が強化されました。これは、塾で働いていたり、学校で算数や数学を教えている人だけが気づいているととても大切なことです。高校入試でも確率や標本調査や箱ヒゲ図の問題が盛んに出題されています。また、共通テストでも資料の問題が数多く出題されるようになっています。これは、小学校から高校までのすべての段階で統計的思考法の学習というものに着手をし始めたからです。

 統計的思考法とか統計分析というと何やら難しいと思うかもしれませんが確率的にどうやらこうするのがリスクが高いとかこうするとリスクが低くなるというのを多くのデータから拾い出してリスクを回避するとか逆にリスクテイクしてもそれほど問題ないというのを導きです方法と言っていいです。例えば、コロナが流行った時に会食がリスクが高いというのは患者に対してさまざまな問診をして前日の行動を聞いた時にコロナに罹患した人のほとんどが誰かと食事をしたと答えたらそれはリスク要因として非常に高いということです。

また、マスク着用で罹患率が低減できることは以前から知られていることです。これも統計的に有意に証明ができます。一部にはマスクは効果がないという人がいますがそういう人はこういう統計的な事実を示しても意味のない人たちなので統計的思考法や分析というものを一切考えない方なのです。

 ではなぜ統計的な処理や思考、分析というものを学校教育の中で取り入れ始めたかと言うとこれは海外企業がこうした統計的な考えや情報技術によって業績を急拡大しているところから日本ではこうした統計的思考法や分析処理というものが遅れているということで教育の段階で入れていこうということです。だから、情報というのも今度の入試から大学入試に加わります。

これらの変化というのは3年前に始まったことですが、徐々に生徒たちに浸透してきているのを感じます。もちろん生徒たちは目先の受験やテストをクリアするということに精一杯でなぜこうした変化が生じているのかということまで考えが巡りません。また、自分たちが受けてきた教育と違うということで教える側も感情的になかなか受け入れにくい人も中にはいます。

しかしながら、統計学というのは因果関係が立証できなくてもどうやらこうするといいらしいとかこうするとまずいらしいということを数学的統計的に知ることができるのです。因果関係や理論的なことはよく分からないがとにかくこうするとことで助かるとか助からないということを予測することができるのです。もちろん売り上げ予測でさえ立てることが可能なのです。

 そうした意味でこの統計的な思考というのを今後も習得をしていくことで未来予測というものにも応用することができる用になるかもしれません。いずれにしてもこの統計的思考法や分析手法やプログラムによる情報処理というものは非常に役立つものです。決して学校の中だけで云々というものではないです。だからこそ学校で学習というものを大切にしてほしい。

こうした教育をタダで受けられるのだからそれを理解して30年前の学校の教育は社会で役に立たないというものではなく、社会でも役立つ学校教育に変わっているということを忘れずに学習に取り組んでほしいのです。

今回は統計的思考法の重要性から学校教育の重要性について書いて見ました。非常に重要なことなので今学校で学んでいる統計的な学習をぜひ習得して下さい。

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