茨城県高校入試の数学1
茨城県の高校入試の数学の問題はもう20年ぐらい決まった形式で出題されています。大問1から順にみていくと、はじめの5問は数字が違うだけでほぼほぼ毎年同じ問題が出題されます。順にみていくと
(1)は正負の整数の計算で答えが必ずマイナスになる加減の問題
(2)は指数の計算を含む四則の計算
(3)は分数を含む四則の計算
(4)は分配法則を用いた計算
(5)平方根の計算
というようにもう毎年同じ問題が出題されています。もうここ10年以上はこの順番は変わっていないように思います。それだけ、定番の問題であり簡単に対策ができるはずです。正答率も非常に高く、大問の1は90%以上の正答率の問題がたくさんあります。各問題の配点も4点と非常に高いのでここは全問正解で20点を確実にとりたいところです。
次に大問の2これも順に見ていくとパターンはここ数年決まっています。
(1)は因数分解の問題
(2)は方程式か連立方程式の問題
(3)は2次方程式計算問題
(4)は文章から式を作る問題
(5)はXとYの値のが決まっていてそれを式に代入して式の値を求める問題
ここも各問題のの正答率は非常に高いです。4、5番で正答率は落ちますが、それでも後の問題を考えれば、ここでも全問正解をして確実に点数を取っていきたいところです。配点もここも一問4点と高い配点ですから20点を確実にとりたいところです。
次は大問の3です。ここから少し難易度が上がってきます。それぞれ独立した小問が3問出題されます。出題順は毎年変わりますが、内容は毎年同じです。順に見ていくと
(1) 方程式の文章題
(2)円周角と角度を求める問題
(3)確率の問題
順番は年によって変わりますがここ数年はこの傾向は変わっていません。配点もここからは変わって一問5点になります。大問の3は合計で15点です。ここまで全問正解できれば、55点確保できます。正直ここまでは全問取っていきたい問題です。
大問の4からレベルが徐々に上がってきます。合計点数で300点から350点ぐらいを考えている生徒さんは正直ここら辺までは完答してほしいです。配転的にはここは4点の問題と5点の問題が一問ずつ出題されます。これは関数全般が出題されることが多いです。内容的にも
(1)は座標あるいは関数の式を求める問題
(2)は面積や角度を絡めて関数の式や値を求める問題
というように、少しパターンが複雑化してきます。ですが、合計点数で300点とか350点を目指すという生徒さんは、ここは避けては通れないところです。正直できほしい問題ではあります。ちなみにここまで全部できると数学の得点は64点取れるようになります。入試で64点というのは決していい点数とは言えないですが、入試の合格ラインをクリアするのであれば、ここら辺までは完全にできるようにしたいところです。
さて今回は大問4までの出題傾向についてお話ししました。大問の5以降の説明は次回に回します。実は、大問の5以降の問題でも比較的点数が取りやすい問題があります。それは、次回の投稿「茨城県高校入試の数学2」でお話します。次回の投稿は明日します。それでは、また明日。