茨城県高校入試英語
今回は茨城県高校入試の英語の出題傾向に関して書いていこうと思います。まず、茨城県の高校入試英語の最大の特徴は放送問題が30点分出題されるということです。これは関東地方の都県では配点が多いほうです。放送問題に使われる時間も15分弱と毎年決まっています。多少の前後はあってもテスト時間の3割が放送問題となっています。逆に、他の筆記の問題を35分で解かなくてはならないという時間配分になっているのです。
このことから言えることは、放送問題は全員が15分弱取られてします。ということであり、どんなに放送問題が得意でもここで時間短縮をすることはほとんど不可能になります。また、放送問題は最初に放送されるため問題を解く順番を変えることもできません。こうした誰にも等しい条件で行われるというのが一つ大きな特徴かもしれません。
それではもう少し具体的に見ていくことにしましょう。まずは大問の1です。これは前述しておる通り,放送問題です。形式的な条件から見ていくと2点の問題が9問合計18点。3点の問題が4問の合計12点配点です。放送問題の対策は基本的には日々の音読と放送を繰り返し聞くことです。それだけでもかなり高得点が見込めるはずです。英語が苦手な生徒さんでもここだけは20点ぐらいは取れるという生徒さんもいます。
次は大問の2です。ここも長く出題傾向が変わっていません。問題構成は比較的短い英文が2題出題されいて最初の文章では英単語が書かれていてそれを適当な形に変える語形変化の問題が出題されます。これが一問2点の配点で3問出題されます。語形変化というと難しく感じるかもしれませんが、英語で語形変化があるのは名詞の単複、動詞の原形、三単現のS、過去形、過去分詞、現在分詞、比較級、最上級の変化、代名詞の格変化しかありません。基礎的な文法問題をマスターすれば、必ずクリアできるはずです。もひとつの問題は文章の中に頭文字だけ書いてあり、文章の流れから適当な単語を書くという問題です。これは、語彙力がないと適切な単語を書くことができません。
次は大問の3です。大問の3は対話文を中心とした問題構成です。ここでは、並べ替え問題と対話文を読み取って続く英文に適切な単語を入れていく問題です。ここで問われるのは語彙力と総合的な英語の読解力になります。配点は全部で12点です。
大問の4は英文と地図や図表、掲示板の内容を合わせて読む問題ですね。ここら辺になってくると英文の内容だけでなく図の読み取りも同時におこなっていく必要があります。英文を早く読むトレーニングを積んでいないとこの後の大問5、6まで到達できません。ただしここは選択問題で記号で答える問題ですから読み取りスピードさえあれば、解けないことはありません。配点は全部で13点になります。
大問の5は中学生にとっては本格的な長文問題になります。普段から300wordsから400wordsの英文を読むトレーニングが必要になります。ここは本当の意味での英語力が問われる問題です。選択問題、英問英答の問題等々合計23点の配点。英語が得意な生徒さんでも難しいかもしれません。
最後が大問の6です。これはテーマ英作文といっていいと思います。与えられたテーマに沿って英語の作文をするというものです。過去に出た問題を見てみると外国の友人が日本に来るのだがどこに連れて行ったらよいかという出題やあなたが中学3年間で頑張ったこととか比較的広いテーマで出題されます。対策としては基本的な例文を暗記しておくことをお勧めします。例えば、日本に外国の友達をどこに連れて行ったらよいかという問題であれば、神栖市の生徒さんなら
I want to take him to Nikkawa-hama to swim in the sea.
という文章でもいいと思います。日本語の訳は「私は彼を日川浜に海で泳ぐために連れていきたい」になります。
鹿嶋市内の生徒さんなら
I want to take him to Oritsu-kaigan to swim in the sea.
という文章でもいいと思います。日本語の訳は「私は彼を下津海岸に海でお良くために連れていきたい」となります。
こんな感じで例文を覚えておいてそれをつなぎ合わせれば、英作はすぐにできます。配点的には10点になっています。