私立中高一貫校と公立中高一貫校の出題傾向の違いについて
今回は入試でどんな問題が出題をされるのかということをここでは書いていこうと思います。正直私立中高一貫校と公立中高一貫校では出題傾向が全く違います。しかし、受験勉強をしなくてはならないということでは両方とも同じといえます。それでは、どちらが難しいかという問題になるとどちらも事前の準備なしには難しいと思います。
まずは、私立中高一貫校の出題傾向に関して述べていくことにします。私立の中高一貫校は正直各教科とも高校1年生ぐらいまでの内容を学習する必要があります。正直学校の学習だけでは入試を突破することは難しいと言えます。特に、算数の問題は数列や複雑な図形の計算は解いたことのない生徒さんにはかなり難しいと言えます。暗記科目の理科や社会も高校の範囲まで出題される分野もあります。国語は漢字だけではなく、故事成語や四字熟語も難しいものまで出題されます。一番小学生にとって難しいのは算数ですね。方程式の考え方ができれば、それほど難しいことはないのですが、それができない場合は計算がかなり難しくなります。私立中高一貫校は知識や問題に対するトレーニングもかなり必要になります。
対して公立中高一貫校の出題傾向はどうなのかというと実は事前に出題内容に関しては発表があります。それが、次のような文章です。
県立中学校及び県立中等教育学校の入学者選抜に係る適性検査問題の出題内容は,小学校学習指導要領(平成20年3月文部科学省告示)に基づくものとする。 なお,小学校学習指導要領等の改訂に伴う移行措置については,平成30年4月1日から平成32年(2020年)3月31日までの間における小学校学習指導要領の特例(平成29年7月文部科学省告知)に基づくものとする。
上記は原文をそのまま引用したものです。つまり、知識としてもっていなくてはならないのは、小学校で学習する内容だけです。しかし、実は公立中高一貫校の入試問題は記述問題のです。答えだけ答えさせる問題は本当に一部です。記述でしっかりと答えられないと得点になりません。
記述は最近は小学校でも多くはなっていますが、やはり普段から記述問題を解いていないとなかなか得点はできないと思います。また、ちょっと変わった問題も出題されているのでそれに対してしっかり書いていかなくてはならないので小学生には難しい問題ではあると思います。
つまり、公立中高一貫校の出題の大きな特徴は記述力が必要であるということです。こうした問題に対応するには当然普段からこうした問題に解きなれていないとなかなかできないです。正直小学校で学習する内容はそれほど難しいものはありません。しかし、自分で考えて記述していく力というのは一朝一夕にはつきません。そうした意味で見ると県立中高一貫校もかなり難しいと言えます。
また、最近の保護者の方々の関心の高さからすると初年度ということもあり受験者数はもかなりの数になると思います。説明会への参加者人数からすると受験者が200名を超えておかしくはないとみています。いずれにしても公立の中高一貫校の人気はまだまだ上がっていきそうです。