令和6年(2024年)1月茨城県立中高一貫校受験倍率

今年も願書の受付が終わりました。倍率を早速見ていきたいと思います。まずは一覧をご覧下さい。

学校名 定員 男子 女子 合計 倍率
県立鹿島高等学校附属中 40 32 43 75 1.88
県立鉾田第一高等学校附属中 40 47 54 102 2.53
県立並木中等教育学校 160 290 269 559 3.49
県立日立第一高等学校附属中学校 80 95 113 208 2.60
県立竜ヶ崎第一高等学校附属中 40 82 74 156 3.90
県立下館第一高等学校附属中 40 34 48 82 2.05
県立古河中等教育学校 120 85 105 190 1.58
県立太田第一高等学校附属中 40 20 35 55 1.38
県立水戸第一高等学校附属中 80 150 159 209 3.86
県立土浦第一高等学校附属中 80 98 140 238 2.98
県立勝田中等教育学校 120 70 76 146 1.22
県立下妻高等学校付属中 40 52 58 110 2.75
県立水海道高等学校附属中 40 83 90 173 4.33

今年も茨城県の中高一貫校の倍率が出ました。まずは地元の中高一貫校の倍率から見ていきたと思います。鹿島附属中はかなり倍率がここ2年でさがりました。全体として男子の志願者が減ったのが大きいですね。男子の倍率が2倍を割れて女子も志願者数を減らしてかなり入りやすい年となりました。鹿島の中高一貫校は神栖・鹿島・潮来からも通いやすく生徒を集めやすい場所にあるのですが、やはり近隣の私立の入試が1ヶ月前倒しになった影響か今年は生徒さんを集められていない様です。県立の中高一貫校が第一志望の生徒さんからすると狙い目となります。次は鉾田の附属中ですね。鉾田は前年から20名志願者数を増やしました。倍率も2.5を超えるところまで上がったので今年の受験を乗り越えた生徒はかなり優秀な生徒さんが残るのではないでしょうか。鹿島と鉾田は神栖・鹿島・潮来からも通える県立の中高一貫校です。どちらも教育内容はかなりいいです。あとは2年ほどすると一期生が高校を卒業して進学実績が出てきます。その時にどのように受験倍率が変わってくるのかわかります。2024年が5期生・2025年が6期生ですからまだ実際の一貫校からの進学実績は出ていませんが私が掴んでいる情報からすると高校にそのまま進む生徒さんのほとんどは高校から入学する生徒よりも実力テストの点数は高いようです。私からみても佐原や鉾一、清真にも合格できる実力の生徒が見られるのでそれが再来年の春に結果が出ますからそれを見てまた中高一貫校の人気が出てくると見ています。実績が出る前の2024年2025年の入試が最後の入りやすい年になるかもしれません。

他の県立の中高一貫校も見ていきましょう。やはり人気があるのは県内でも屈指の進学実績を誇る高校を持つところと中等学校として実績を誇る並木中等学校が3倍を超える倍率になっています。具体的に挙げていくと水戸一、龍ヶ崎一、水海道一、並木中等の4校が県内でも倍率が3倍を越えています。やはり3倍を超える倍率になるとかなり優秀な小学生が集まってきます。もちろんその入試を抜けてくる生徒たちは優秀な生徒さんばかりです。その中で将来に向けて切磋琢磨していくというのは学習環境としては最高です。ぜひこうした学校の入試にチャレンジするといいでしょう。

 倍率は3倍には届きませんでしたが、他にも人気の県立一貫校があります。そちらも高校での神学実績が高い学校がやはり倍率が高くなっています。それが土浦一、日立一ですね。こちら県立高校ではかなり高い進学実績のある附属中学校です。最近のデータからすると附属中から上がってくる生徒の学力は他の中学から上がってくる生徒たちよりも上です。また、多くの場合は途中から入ってくる生徒が付属中からの生徒に追いつくことができない場合が殆どです。

 このことについては都立の中高一貫校を見ればわかるのですが、都立の中高一貫校も中等学校型と併設型いわゆる附属中タイプの学校があります。しかし、付属中を持つ高校は高校からの募集をすでに停止しております。つまり実質都立の中高一貫校は高校から途中で入ることはできなくなりました。それは学力差が大きくてとても途中から入っても追いつかないためです。中高一貫校も高校からの募集を停止することになると思います。もし、本気で大学受験まで考えているのであれば、この機会にぜひ県立の中高一貫校に入れるようにするべきですね。

 あとは下館が2.05倍、古河が1.58、 太田が1.38、勝田が1.22と比較的入りやすい倍率になっています。ここら辺はやはり一貫校での生徒さんが大学入試であげはじめると倍率ももっと引き締まってくるのではないかと思います。いずれにしても内部進学生をどれぐらい伸ばせるかによって各県立の一貫校の募集は大きく変わってくると言えます。来年はどんな倍率がつくでしょうか。

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