2024年1月の茨城県立中高一貫校の出題傾向と2025年1月受験の対策について
先日の2024年1月6日の土曜日に茨城県立中高一貫校の入試が終わりました。今年の受験問題が手に入りましたので今回はそれについて書いていこうと思います。まずは前年からの変化から見ていこうと思います。全体的に見てみるとまずは、記述の部分が徐々に復活してきているという印象です。10文字から40文字程度の文で答えさせる問題が復活してきました。これは明確に理由や説明だけをさせるもので特段難しい出題ではありませんでした。どれも、問題文をよく読んでかつ基礎的な知識があれば、回答はそれほど難しい問題ではない形でした。適性検査Ⅰ・Ⅱ共にこれは言えることでした。それは個別の適性検査Ⅰ・Ⅱに関してももう少し詳しく見ていこうともいます。もちろん県から発表されているのは解答だけですので詳細な問題に関して後日各出版社から発売される過去問を見ていただけるのがいいです。ここでは、どのような問題が出題されていて2025年1月の茨城県立中高一貫校の受験対策としてどのような学習をしていく必要があるのかということについて話していこうと思います。
まずは、適性検査Ⅰではどのように出題をされていたのか見ていこうと思います。大問は4題構成でした。大問の1と2が算数の問題。大問の3と4が理科の問題となっていました。もう少し大問ごとに詳しく見ていきます。まずは大問1からです。大問の1は容積の問題が出題されていました。また、割合の考え方ができると問題をスムーズに解くことができる問題でした。問題の難易度としてはそれほど難しいというものではなく問題を良く読めば解答を導くのは難しくはない問題です。次は大問2の問題です。これは図形の問題で規則的な形に造られた図形の問題で色の塗り方の組み合わせの問題が出題をされていてこも良く考えてもらえればそれほど難しくなく解ける問題でした。また、面積比の問題も出題されていて数学的な思考力があれば、こちらの大問1・2の問題は楽に解ける問題だったと言えます。
次は大問3です。大問3は植物の問題が出題されていて質問もグラフの読み取りの問題や植物の知識を問う問題が出題をされていました。こちらも基礎的な内容を聞くものでした。また、数学的な思考力を同時に問うような問題も出題をされていてこちらの方は理科的科学的知識だけでは解けない問題が出題されていました。最後は大問の4についてです。こちらは電磁石の問題が出題をされていました。また、その中には最近流行りのプログラム的思考ができるかどうかというのを問う問題が出題をされていました。こちらも良く読めば回答を導き出すのは難しくはない問題でシア手。そして最後は早さの問題で締めくくられていて理系分野の能力を見るには十分な問題であると言える出題でした。
全体的に見ると文章や図が多くそれらを的確に処理していく能力をみる問題です。日頃からこうした問題を解いてきている生徒さんならは合格はそれほど難しくはない内容だと思います。受験される学校によって受験のボーダーラインはそれぞれ変わってくると思います。学校によっては60点から80点ぐらいと合格者の最低点は変わってくると思います。いずれにしてもどれだけ準備をしていたかによって当日取れる点数が変わってくる問題ではありました。
次は、適性検査Ⅱについて見ていこうと思います。適性検査Ⅱは大問が4題構成でした。大問1・2が社会の問題、大問3・4が国語の問題ととなっていました。少し詳しく見ていくと大問1は茨城県の観光と農業に関する問題でした。しかし、こちらは知識を問う問題ではなく、与えられた資料から読み取って答えていく問題で落ちついて問題を読むことさえできれば、それほど回答すること自体は難しくない問題でした。そういう意味では日頃から良く文章を読んで図表を読み取る問題を解いておくことが重要です。大問の2は日本の地理に関する問題が出題されていました。こちらは知識がないと回答するのが難しい問題もありましたが、日頃から授業をきちんと受けている生徒さんならば、どこに何があるかというのはそれほど難しくはない問題でした。また、資料を読み取る問題がここでも出題をされていました。これは適性検査Ⅰ・Ⅱ共通して言えることですが、図表を見て読み取る力というのを茨城県立中高一貫校では非常に重視しています。ですから、日頃からこうした問題に慣れておく必要があります。こうした能力がなぜ必要なのかということを考えていただければわかるのですが、現代はさまざまな情報やデータが以前に比べてかなり簡単に手に入るようになりました。それは誰もが手軽に情報にアクセスできる時代なんですね。こうしたことはここ数年急速に進んでいます。そうした中で各人が情報やデータを解析してそれに対する解を探していくということができるかどうかというのが非常に重要になってくるのです。その素質がある生徒さんを県立の一貫校としては集めて教育をしていきたいというのが県の狙いなんですね。だから、こうした資料を読み取る力というのを入試で見ています。ここの能力はまさに情報収集分析力といえます。この能力は入試だけでなく今後生きていく上で非常に大切な能力なのでぜひこの受験の機会に伸ばしてください。
話がそれました。大問の3を見て行きましょう。大問の3は主に資料を読んでそれに関して答えていく問題でした。これも前述した情報を的確に読み取る力が必要になります。ここに関しては本当に文章を良く読んで答えることが大切な問題という感じですね。こちらも選択問題と言葉を入れる問題が出題されており問題的には比較的入れやすい問題でありました。最後は大問4ですがこちらは俳句を題材にしていましたが、こちらも俳句の細かな意図を読み取る問題と言うよりは文章から読み取れることを答えていく形の問題でした。きちんとした読解力があれば、難易度的には高くない問題でした。
ここからはまとめになります。まずは、もう一度全体的な問題構成から見ていくと問題文が長いです。ページ数だけ見ても適性検査Ⅰが13ページ、適性検査Ⅱが14ページと45分で小学6年生が解くにはかなりのボリュウムです。こうしたことから普段からこうした長文の問題に慣れておく必要があります。普段小学校でやっている単元のテストだけではこうした対策というの難しいです。やはりそれ専門の問題に普段から触れておく必要があります。こうした問題に慣れている生徒ならば、正直それほど難しい問題ではないともいます。私の感覚では一貫校の受験対策をきちんとやっている生徒さんならば、6年生の半ばぐらいでも十分合格する力をつけられると思います。もちろんこれは準備をきちんとしている生徒さん向けに言っています。準備を何もしないでどうにかすると言うのはまず無理です。問題集だけやればいいと言う問題ではなく、どよのように問題を見ていくのかと言うことをしっかりと分かって解いていく必要があります。
ここまでは、どのような問題が出題されたかと言うことを述べてきました。ここからはどのように対策をしていけば良いかと言うことを述べていこうと思います。まず適性検査Ⅰの方から見ていきます。適性検査Ⅰは繰り返しになりますが、算数と理科の問題がミックスで出題されます。特に、理科の問題は純粋に理科的な知識を問う問題だけではなくそこに数学的な思考力を加えた問題が出題されます。ですから、日頃からこうした問題に慣れておくことも大切ですが、しっかりと数学的な思考力の根本を鍛えておくことが必要です。単純な問題を繰り返し解くだけでなく問題を解いてしっかりとした力をつけておくことが必要になります。理科の知識的な問題ではそれほど難しい問題は出題されていないので理科的な知識に関しては教科書の内容を理解していれば問題なく解けるレベル。あとは、志望校によって要求される完成度が異なってきます。倍率が高いところはそれだけ高得点を取らないと合格が難しくなりますし、逆に倍率がそれほどつかない場合は合格しやすくなります。いずれにしても必要な能力というのは明確ですからこうしたことを理解して指導を受ける必要があります。
次は適性検査Ⅱの方です。適性検査Ⅱも例年通り資料を読んでまとめる問題というのが出題されていた以上こうした資料を読み込む力とそれをしっかりとまとめて表現するという力が必要になります。これも、こうした指導がしっかりとできるところで学習をしていく必要があります。こうした能力を身につけるには初めは国語の論理的な文章や説明的な文章を読み取るところやさまざまな資料を読んでまとめるということを繰り返しやることで身につけていきます。そこからそれに対して言えること考えられることを表現していきます。ここら辺は知識というよりはデータや資料の読み取る力という部分があります。また文章要約や表現力というのものが要求されます。また、こうした力というのは当日行われる集団面接、グループディスカションというところにも活かせる力になります。ですから、しっかりと準備をしておくといいです。
最後、1番気になるのは合格ラインということになりますが、私どものところでは鹿島付属中と鉾田付属中の受験をメインにやっておりますので他の一貫校の合格ラインというのは生のデータとしてはありませんのでここはでは差し控えさせてもらいますが、上記2校に関していうと120点前後になります。ただし、適性検査Ⅰ・Ⅱだけでは合格は出来ません。当日ある面接というよりはグループディスカションで能力をしっかりと発揮しないと合格は難しいです。何も喋らずに終わった場合は合格はかなり難しくなります。ですから、適性検査と面接の両方を準備しておく必要があります。
さて、最後は名学館ではどのような対策をしているのかということを述べて終わりにします。ここからは本気で受験を考えている方向けになります。名学館では茨城県立中高一貫校専門コースを設けて受験に向けて学習をしております。適性検査Ⅰ・Ⅱの両方で特典ができるように記述力の基礎的な能力の養成から数学的な思考力の養成までを1年から2年かけて学習を進めています。毎年コンスタントに合格者を出しております。きちんと学習していただければ、合格をさせることはそれほど難しいことではないと正直考えております。指示に従ってやるべきことをやっていただければ、自ずと結果はついてくるものです。この機会にぜひ体験授業をお申し込みください。お申し込み方法は簡単です。0299−91−1519へお気軽にお電話するだけです。そして、「付属中受験の体験を受けたい」と伝えるだけです。あとは、受付後、簡単な受験の説明をして体験授業をスタートです。
ここからは、実際付属中に通わせての親としての感想も述べていこうと思います。正直付属中受験のメリットは非常に大きいというのが正直な感想です。私自身自分の子供のを合格させて返ってくる成績を見る限り学習にかなり集中できる環境であるし、また、しっかりとその環境で学習をしていけば、全国上位の成績が取れることも確認しております。通常市町村立の中学校に進学をすると全国レベルでの試験というのはやりません。やっても実力テストと言われる茨城県の高校入試や県境の地域であれば、千葉県受験用の実力テストをやるだけで全国レベルでの実力というのは高校に入ってから全国模試を受けるという形になりますが、茨城県立中高一貫校では学力推移調査という全国レベルの模試を年3回受けられるのでそこで個人の実力を図ることができ非常に学力の伸びというのを見るのが楽です。外部模試をわざわざ受けさせなくてもきちんとわかるというのは将来大学受験をする上で非常に助かります。あとは、受験をやってきている生徒たちの集まりなので最低水準の学力を備えている生徒の集まりなので学習のレベルが一定水準保たれているのも学力を伸ばしていく環境としては非常にいいです。ここら辺は授業崩壊している一部の学校に通わすリスクを考えると非常にいいです。受験して通うメリットですね。デメリットを挙げるならば、やはり学校が自宅から遠くなるということでしょうか。通学に時間がかかるという点。バス通学ならば、月々バス代がかかるという点でしょうか。あとは、部活動を熱心にやりたい人にはあまり向かないかもしれません。1学年40名ですから、集団スポーツの野球やサッカーという部活動を中学で熱心にやらせたいという方には向かないですね。人数がいないのでまずここら辺は期待すべきではありません。そういう意味で部活に振り回されないで学習に集中できる環境というのがいいですね。ここら辺の学校は部活を一生懸命やりなさいという考えが非常に強いのでそうしたことに違和感を覚える方は受験してそういう環境に身を置かないというのがいいかと思います。ここら辺は価値観が非常に関わってくる部分ですからメリットデメリットをそれぞれ考慮に入れて受験をしてください。