2023年1月茨城県中高一貫校入試概況
1.適性検査で出題された問題について
今回2023年1月の適正検査は昨年と同様に記号で回答する問題が中心に出題をされました。記述問題がもう少し出題をされるかと予想をしていましたが思っていたほど記述問題が戻ってこなかったので解答する生徒さんとしてはかなり答えやすい問題だったと思います。件からの予告では記述問題をもう少し戻ってくるような予告でしたが実際は全面的に記述問題が戻ってくることはありませんでした。
平均点がまだ公開されていませんからどれくらいの難易度だったかは正確なデータとしては分かりませんが適性検査は今後記号で回答する形の問題が中心に出題されると考えて間違い無いと思います。現状採点結果が本人の手元に返されるので採点で採点者によって点数の誤差が発生しないように出題するには記述をできるだけ避けるように問題を作成するしかないのでこういう出題になったということが言えるます。
ここからは適性検査のⅠとⅡに分けてもう少し見ていこうと思います。適性検査Ⅰから内容を見ていくとやはり計算問題が増えている感じです。数学的な思考ができるかどうかという部分がやはり出題の中心と見ていいです。適性検査Ⅰは理数系の出題なのですが、理科の問題でも計算問題が入ってくるような問題が出題される傾向が見てとれます。やはり、茨城県の適性検査Ⅰは数学的な思考力を今後きちんと育成していく必要があります。おそらく、今年の出題傾向が今後続いていくと考えられるので来年の入試では適性検査Ⅰの対策は数学的な思考力を強化しておくといいかもしれません。もちろん、理科の問題も出題されるので手を抜くことはできません。
次に適正検査Ⅱに関してです。こちらは資料を読み取る力を見る問題が中心に出題されました。また、それをまとめる問題も出題されています。こうしたことから総合的な資料を読み取る力が問われる問題が出題されました。これに関しては以前からこうした傾向があったので今後もこうした出題が続くことは予想されます。記述問題では無くなりましたが、はやり資料を読み込んでまとめる力を要求してくることが解ります。
2.2024年1月以降の適性検査対策に関して
今年の入試が終わって出題傾向及び適性検査で要求されている能力がわかりましたので今後はそうした問題を解けるように適性検査対策をしていく必要があります。では、どのような能力なのと言うことを再度説明していこうと思います。先ほども適性検査で出題された問題の中でもお話ししましたが適性検査Ⅰ・Ⅱで求められている能力は大きく二つだけです。一つは適性検査Ⅰで主に求められる能力で数学的な思考力です。もう一つは資料を読み取りまとめる能力です。実はこれらの能力はこれから先の大学入試でも問われる能力です。今、多くの大学入試ではこうした数学的な思考力と情報を収集して分析して答えを探していく能力が問われる問題が多く出題されています。当然一貫校を志望する生徒さんは将来大学入試を目指すわけですからこうした能力が備わっているかどうかを小学生の段階から見ていこうというわけです。もちろん、小学生ですから小学生の能力にふさわしい出題がされるのです。しかし、基本的に求められている能力というのは大学入試で求められている能力と同じです。問われている問題のレベルが小学生なのか高校生なのかの違いでしかありません。では、数学的思考力を試す問題とは具体的にどのような問題かということですが、これは、主には速さの問題、図形の問題、最小公倍数を用いた規則性の問題等が頻出問題です。これらの問題を解くにはやはりそういう問題をよく解いておく必要があります。
そして、もう一つの能力が資料を読み取りまとめる力です。これは将来さまざまな情報を自ら収集して分析し、問題解決に繋げる力がどのくらいあるかというのを小学生の段階で見ていこうというものですね。実はここら辺の課題は面接の課題とも関連しているところでもあります。試験当日の集団面接も実はこうした与えられた課題に対して実際どのように対応をしているのかということを実際に見て判断しようというものです。ですから、ここではっきりと自分の意見や考えというものを言えないと減点が大きくなりますね。
適性検査はⅠ・Ⅱだけではありません。面接も実は大きなポイントになります。次は面接に関して少しお話をしようと思います。
3.面接試験に関して
ここでは面接試験に関して話していこうと思います。面接試験では、総合的に自分の考えや意見を言えるかということが一番見られます。もちろん話している時の姿勢や体の動きなんかも見られていると思ってください。もちろんそうしたところは一番大切なところではありませんがやはり気をつけたいところです。そして、一番大切なのは当日出された課題に臨機応変に対応出来るようにしておく事です。今年も面接の準備を繰り返しやって万全の体制で送り出したので生徒に聞くとほぼ練習どおりできたという事でした。ある生徒さんは練習と同じでワンパターンで終わってしまったということを言っていました。実はそれでいいんです。練習でできていた通りに出来れば、それは力を十分に発揮できたという事です。逆に練習より話せなかったというのであれば、それは十分に力を発揮できなかったことを意味するわけです。面接で十分に評価されるようにするには実は適性検査Ⅱで求められている資料を読み取りまとめ分析する力が十分に鍛えられている必要があります。正直、適正検査とこの面接は総合的な生徒さんの力を見るのに非常に有効な方法なのです。だから、こそ適性検査の中に面接があるのです。
受験者の中には全く面接で話せないという受験者もいます。これは、正直簡単に話せるようになるものではないのです。それは、もともとそういう素質を持った生徒さんならば、それほど難しくないかもしれませんが、やはり、色々な問題を解いて問題に触れているということが一番大切です。私も直前は面接トレーニングをするのは今までの確認ということをする程度です。今回は直前に面接の練習をしてほしいという生徒さんを受け入れたのですが、やはり準備期間の短さというのは大きなハンデになりました練習をしても何を話していいのかというのが思い浮かばないというのです。きちんと実力を養成してきた生徒はすらすらとどのような課題でも話が出来るのですが、直前に入ってきた生徒さんは話せないでなにも話せない時間というのが多くなりがちでいろいろとヒント与えたりこういう課題ではこういうところが大事だからこういうふうに話してみてと言ってもなかなか話せずにいるのです。自分から考えが浮かぶというよりは誰かの話にあわせて発言をするだけという形になるのでどうしても考えが浮かばないようです。こうしたことが起こらないようするためにいろいろと問題を解いたり、新聞を読んだり、時にはDVDを見てもらったりもします。面接は総合的な力が見られるので色々な方面の考え方をしっかり身につけて貰います。こうした準備をすることで本番入試で合格に結びつくのです。
4.今年の入試結果に関して
今年の入試結果に関してお話をしていこうと思います。最初にお断りしておくのは受験後も在籍をしていて連絡がとれる生徒さんだけの結果です。受験までという生徒さんは今回集計には入っていません。それでは結果から言います。わかっている範囲で言うと結果は4人中3人合格でした。うまくいかなかった生徒さんは実は受験の直前に入ってきた生徒さんなんですね。実質1ヶ月ちょっとだけの在籍の生徒さんです。流石に時間が足りなさ過ぎましたね。受け入れる時も過去問演習と面接の練習だけになりますということで入ってきた生徒さんですね。他の生徒さんは4月までにスタートした生徒さんですね。実はキチンと時間をかけて対策をしてきた生徒さんは全員受かっているんです。私たちも最悪この春から始める生徒さんを合格するプログラムはあるのですが、それ以降ですとかなり頑張って学習をしてもらわないとかなりきつい合格プログラムになります。それだけの学習量があって思考力の育成というのが出来るわけです。繰り返しになりますが、天才的な生徒さんは例外です。私達が合格をさせているのは本当に学校で単元のテストは普通に90点100点が取れる生徒さんです。学校の学習は十分出来るけど入試の準備はそれとは別になるのです。よく、受験の数ヶ月前になって急に受検をするということになる生徒さんがいますがそういう生徒さんはかなり厳しいです。もちろん、受講を途中からされる生徒さんはにはその厳しさに関しては十分におはなしをさせてもらってそれ相応の学習量をお願いしています。例えば、残り期間でどれくらいの授業回数があってそれに対してどのくらいのペースで学習を進めなくてはならないのか。他の習い事は全て中断して時間を確保するように伝えもしますが、それを全部実行して初めて十分な時間が確保できるワケです。それを全部やってくれれば、まだ先が見えるのですが、大抵は無視されます。そうなると予定の学習進度とは全くかけ離れた状態になります。そうなるともう無理ですね。いくら問題をとかせても答えだけを写して覚えるという一番いけない状態になります。一貫校対策はそうした暗記だけすればいいという生徒さんではクリア出来ないです。問題に対してどのように解いていくのかという考える力を必要としている問題が多いので同じ問題は出ません。しかし、その根底にある思考力さえ身につけてしまえば、似たような問題というのは結構繰り返し出題されています。
5.名学館での茨城県立中高一貫校受験対策のご案内
最後になりましたが、名学館ではどのように県立の中高一貫校対策をしているのかと言うことをお話しして終わりにしたいと思います。先ほども、お話ししましたが、茨城県の中高一貫校受験で要求されている能力というのは数学的な思考力と資料を読み込んで読み取る力とそれをまとめる力です。当然、こうした力を小学6年生の段階で持っていることが要求されているのです。例えば、大学生にこの中高一貫校の問題を解かせると普通の大学生であれば、難しくは無いです。面接もそれほど難しいことは聞かれませんから通常の大学生クラスの知的な能力があれば、入試問題も解けるし面接でも受け答えは簡単です。しかし、それを小学6年生に出来るようにさせるというところがこの入試の一番難しいことかもしれません。数学的な思考力といいましたが、これは単純な計算力の話ではありません。ただ単に計算が出来ればいいという話ではないのです。数学的な思考力がどのくらいあるかということを入試で試されるのです。こうした問題を解けるようにするには専用の問題集で少しずつトレーニングをするしかありません。同様に文系の適性検査Ⅱは資料から読み取る力とそれをまとめて対策等を考えていく力が要求されています。これも繰り返し学習をしてそういう基本的な力を小学生のうちに育成をしておくことで受験はそれほど難しくなく合格することが出来ます。私達としてはこういう知的な能力を伸ばしていくというトレーニングをしていますので正直入試は通過点と考えております。今年入試が終わってからも塾で学習を続けている生徒さんは昨年以上にいます。先輩たちがどれだけ努力をしているのかというのが名学館では簡単に見ることが出来ます。その先輩達の頑張りの姿がやはり県立中高一貫に合格をした後も頑張らなくてはならないという姿勢に繋がっているのだと私たちは考えています。一貫校受験は本人や保護者の方からするとわからないことが多いかもしれませんが、やるべきことを時間をかけてやれば、必ず合格が可能であると考えています。ちなみに中高一貫校に入れて学習をさせていくとどれぐらい成績が伸びるのかというのも少し上げておこうと思います。これは1人の例なのでもう少したくさんデータが集まれば、どれぐらいお得かということも説得力が増すとは思うのですが、受験後も在籍をしている生徒さんのデータですね。入学時偏差値57だった生徒さんは一年後偏差値63という形でかなり伸びていますね。これは、中高一貫校だけで行われるベネッセの学力推移調査の偏差値になります。本人さんの努力もあるとは思いますが、やはりきちんと努力をしている生徒さんは伸びもありますし順位も違いますね。もう一つこれは茨城県の公立中学校で行われるいわゆる実力テストの結果ですね。これも点数と順位だけしかお見せ出来ないのですが、431点ですね。見て欲しいのは平均ですね。実力テストで平均が334他の公立中学校では中学2年生ぐらいになると平均が250点前後ですから平均点から見ても全体の生徒さんの取る点数は高くなります。その中でどれだけ頑張るかということが非常に重要になってきます。こうしたことから中高一貫校に入学をして学習をしていく問いことは非常に大きなメリットがあると言えます。ぜひ、この機会に名学館で中高一貫校の受験をされませんか。今、小学5年生であれば、まだ受験に間に合う時期です。今回もしこのHPを見て受験を本気で考えていらっしゃる方は今すぐに行動を起こして下さい。今すぐお気軽に名学館の2週刊無料体験学習を受けてみてください。お申し込み方法は簡単です。0299−91−1519へ今すぐお気軽にお電話するだけです。そして、「お試しの授業を受けたい」と伝えるだけです。受付後受験の簡単な説明をさせてもらいます。その後日程を組んで体験授業のスタートです。もしお電話がつながらないお時間でしたら、HPからもお申し込み出来ます。上のメニューからお申し込みください。